アメリカ長期滞在で感じたこと⑨ 対応をし合う時の主導権を握る為に大事なこと
今回は「対応をし合う時の主導権の握り方」について書いていきたいと思います。
また対応の話になりますがやはりこの部分が一番印象に残ったし海外との差になっていると思うので重点的に書いていこうと思います。
これまでの記事で相手に対応をする事が大事ということを書いてきましたがそれをする上で大切なのが対応し合いの主導権を握ることです。
そもそも、対応とはどのようにして起こるのかというと基本的にはやられている側が相手に対してやられている行動に対して答えを提示する事で起きます。
例えばマルス対フォックスのフォックス側が空Nを引きダッシュで対処されている事に気付いて、空Nをしている場面で引きダッシュ読みの走行下強に変える、といった感じです。
これが一番よくある対応の場面です。
基本的に対応を最初に迫られるのは対応せざるを得ない状況にさせられている側、負けている側です。
つまり対応の主導権は大抵の場合強いプレイヤーが握るのです。
これは大体の場合しかたのない事なのですが出来れば対応し合いの主導権は自分が握っておきたいという理由があります。
それは相手の何かに対して1度対応するのはそれ程難しくなく、それに対して更に相手が対応するのもそこまで難しくない、だがそれに対して最初に対応した側がまた対応し直すのはとても難しいという理由です。
2度目の対応というのはとても難しいのです、対応に迫られた側が苦労して出した1度目の対応策に対して更に答えを返されると返せない場合が多いのです。
Bo3で1本目を格下側が取ったけど2、3本目は順当に格上側が勝利する、こういった光景を何度も見た事があるかと思います。
これは1本目で格下側が試合中の対応に成功し(あるいは試合前に考えておいたキャラ対策、人対策が功を奏した)1本目を取ったが格上側が2本目が始まるまでのインターバルで対策を講じそれに対して格下側が対応出来なかった事で2、3本目を連取されるといった事で起こるのです。
なので出来るならば対応の主導権を握りたいものなのですがなかなか難しいものです。
ですがそれをする為に出来る事が2つあります。
1つは先程書いたように対戦前にしっかりと相手キャラ、人に対して対策をしておく事で主導権を握る事が出来ます。
相手キャラに有利なキャラを使っているならばキャラに対する対策は非常に有効で相手が格上なら人に対する対策は必須と言えます。
世界最上位の試合なんてとっくの昔から人対策のやり合いになっているはずです。
今回はもう1つの「手札を多く持つ」という事について書いていきます。
手札を多く持つというのはその言葉の通り1つの状況に置いて持てる選択肢を可能な限り多くするというものです。
例えばマルスのステップによる待ち、ステップで位置調整をして差し込みを狩る動きですがこれだけでも十分強いです。
しかしこれに例えば自然と相手の引きダッシュを狩る為のDA、相手の引きダッシュ読みを捌く為の深めの前ダッシュ、唐突な対空空Nor空前を混ぜる事が出来れば相手はステップに対する一般的な回答となり得る深めの差し込みをしにくくなり結果的にステップ自体の強さが引き上げられる、こういう結果になります。
同じ場面でも出せる手札を多く持つ事により相手の対応の難易度を上げる事が出来るのです。
自然と色々な場面で手札の数を多く持てるようにすれば対応の主導権を自分より強い相手に持つ事が出来ることが増えるようになります。
更に複数の選択肢を自分が扱えるようになる事でそのキャラが出せる選択肢を体感する事が出来るので色々なキャラに対する対応も上手になります。
そもそもの手札が多ければその手札の中に相手に対応する為の手札を持っていることも多く「あ、そういうパターンね」というようにスムーズに対応出来る場面も増えていきます。
色々なキャラで出来るようになるのもまた大事です、まあまずは自分の持ちキャラだけで構いませんが上位を目指すなら他キャラも出来ないといけないと僕は思います。
格上に対してだけではなくお互いの実力が均衡している場合でも手札を多く持つ事で先に対応し合いの主導権を握り相手に対応を迫れるので非常に大事です。
手札を増やすには普段からの考察や動画研究、そして色々なプレイヤーから学ぶことが大事です。
やはり海外はとにかくプレイヤーが多く色々なタイプのプレイヤーが居るのでこういった部分では日本と大きく差が付いてしまっていると思います・・・。
ここまで読んでくださりありがとうございました。