アメリカ長期滞在で感じたこと⑧ 「対応力と一点読み、そして安定行動を許さない」ということについて
今回は以前書いた相手に対応するという話に近い話なので先にこちらの記事を読んでおくと良いと思います。
http://rudolphsumabura.hatenablog.jp/entry/2018/09/22/122321
海外勢と対戦すると相手がトッププレイヤーでなくとも「この人対応力あるなあ」と感じる事が多いです。
過去記事でも書きましたが海外はプレイヤー人口が多い上に実力の幅も広いので自然と初見の相手に対応をするという意識が根付いているのだと思います。
作業気質のプレイヤーが少なめなのも影響していそうだなと思いました。
その中でも特に日本との違いを感じたのは一点読みの上手さでした。
アメリカに行った直後、あるファルコ使いと対戦する事になりました。
そのファルコ使いは失礼な言い方になりますがそこまで上手なわけではありませんでした、しかし対応力がありました。
マルスファルコのカードで序盤少し高めの位置からの復帰を2度通させてくれたのですが違う試合でまたやろうとした時に一点読みで上からドリルで落とされました。
これは結構衝撃的でした、上から復帰を狩られた事もそうですが一番驚いたのは空後ではなくドリルで狩られた事でした。
この場合一般的な狩り方は安定性のある空後を選択する事がほとんどです、ですが空後は安定はしますが撃墜は出来ません、その場面で彼はかなり前に踏み込んでドリルをしてきたのです。
強い確信を持って読んできたのだろうと感じました。
海外勢の一点読みで特に上手いと思った部分は2つでした。
「一点読みをするまでの流れがとても自然」
一点読みをするぞという予兆が無くていきなりやってくるのです、対応タイミングが早いというのも大きいと思いました。
とにかく自然で早い段階でいきなり対応してくるのです。
「一点読みのリスクリターンが計算されている」
一点読みにはもちろんリスクが伴います、一点読みしようとした行動を相手がその時しなければ隙を晒してしまう事がほとんどです。
しかし海外勢はこの部分でのリスクリターンの管理がとても上手だと思いました。
「通れば撃墜、通らなくてもそこまで大きなリスクは背負わない」といった選択肢を上手く一点読みとしてぶつけてくるのです。
ここは見習っていかないといけないと強く思いました。
この経験は序章に過ぎませんでした、僕はそれからも海外勢の対応力に苦労する事になります。
例えばある大学での大会で1戦目フォックスで割と余裕を持って倒したシークに2戦目は完全に対応され負け(僕のフォックスは特に作業気質の対応力皆無のAIフォックスである)3戦目にマルスを出し何とか勝った試合です。
そのシーク使いは中堅上位のシークだったのにも関わらず高い対応力を持っていて焦ったのを今でも覚えています。
その時の動画があります
海外勢には日本勢にはあまりない安定行動を許さないという意識が強く根付いているように感じました。
例えばフォックスの崖絶の為の崖掴まり直し等は日本では狩られた経験はほとんどありませんでしたが海外では狩られる事が割とありました。
フォックスファルコンで低%でロータリーを喰らった時に僕は離れる回避をよく選択するのですがそれをダッシュSJ踏みで狩られた事なんかもありました。
彼らは試合という場で他に考える事がたくさんある中で1、2回見せるとすぐに対応してくるのです。
普段から相手に対応するという意識と経験の違い、ここが日本勢と海外勢の一番大きな差だと感じました。
中堅上位より強くなった後に一番大事なのはこの相手に対応する部分だと確信しました。
これを意識出来るようになると国内で格下が格上に勝つ番狂わせがもっと起きると思います。
アメリカで感じた事はたくさんありましたが一番はこの部分でした、人口が少ない日本では難しい事だと思いますが不可能ではないと思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。