Rudolphのスマブラ理論

2016年日本最強2017年日本2位のスマブラDXプレイヤー「Rudolph」のブログです

立ち回りにおける選択権の行使という視点から見るフォックスというキャラの真の強み

こんばんは、久し振りに記事を書きました深夜テンションで。

 

何故速いキャラが立ち回り有利なのか、試合の主導権を握る事が出来るのか。

ちょっと踏み込んだ域まで解説していきます。

(という記事のつもりだったのにいつの間にかフォックスの話ばかりになりました)

この速い、遅いというのはキャラの移動速度の他にも主要技の発生速度も含まれます。

 

でもまあ皆さん速いキャラは何故立ち回りが強いのか、それぐらい大体分かっていると思います。

速いと相手の技を避けやすいから、自分の差し込みを通しやすいから(相手からすると速くて見えにくい為)、まあこの辺りですよね。

ですがこれともう1つ、これ以上に決定的な差があるんです。

 

それは「行動の選択を後出しする事が出来る」ことです。

 

画面をお互いしっかり見て行動の選択権の行使をどれだけ遅らせる事が出来るかはプレイヤーの腕に掛かっていますがその行動をどこまで遅らせることが出来るかはキャラの性能によって限界点が決められるのです。

必ず移動速度が遅かったり技の発生が遅かったりするキャラが先に動かなければなりません。

(自分から技を当てにいったり置き行動をしたり)

速いキャラというのは自分より遅いキャラに対して常に後出しする権利を持つのです。

 遅いキャラが後出し出来るのは速いキャラが画面を見ずに突っ込んできた時だけ、つまり相手が画面を見ることを放棄した時のみなのです。

 

さて、どうしてこんな話をしだしたのかというと自分で使っていていつもフォックスというキャラの後出し性能の高さに打ち震えているのですがその強みを活かしきれているプレイヤーがとても少ないと思ったからです。

 

フォックスの後出し選択権の行使力(選択権の行使という言葉の響きがかっこいいのでこれから多用します)は異常です。

密着時における拒否メインのリフ、GCリフ、走行リフによる発生1Fによる脅威の拒否及び差し込みを他のキャラは誰1人として持っていません(密着時におけるGCリフはファルコも出来ますがファルコのジャンプ5Fは遅すぎます、だけどジャンプ3Fだとこのゲーム終わってたから桜井さん本当にありがとう)

速い地上移動から繰り出されるダッシュSJ空Nor空下は発生7F、8Fを誇ります(ジャンプ+空Nドリルの発生で3F+4F、5F)

そしてそれらの行動全てに(低%時でのリフで転ぶキャラ相手には高いダウン後行動確認精度が必要だが)高いリターンが約束されているのが本当にヤバイです(語彙力)

しかし一番ヤバイ点はこれらの行動をほぼ常に後出しで選択出来る所にあるんです。

ファルコンのダッシュSJ踏みや膝も脅威のダッシュジャンプ移動速度と距離も相まって強力ですがフォックスに比べると遅すぎます。

踏みと膝の発生はそれぞれ16F、14Fと遅く更にジャンプ発生に4F掛かります。

こんなの見えてしまうんですよね。かなりお互いの状況が近くてもジャスガされてしまいます。

実際にジャスガしている図

www.twitch.tv

 

うーんフォックス強すぎる。

 

ですが幸いDXは置きにも非常に強力な行動が多いので実際にやってみるとどうにかなる事も多いです。

複数のキャラが持つ強力なステップの存在によってフォックスの複数ある見えない差し込みに対しても大きなリスクを持たせる事が出来ます。

(フォックス側も相手の動きを見て引き行動を察知出来ればブラスターで待つ事も出来るのですがその判断自体の難しさとミスした時の被コンボ火力でこのゲームは成り立っています。)

まあフォックス側も多くの強力な置き行動を複数持っているので相手の見えにくい攻撃にも強く尚且つそこから望めるリターンや阻止展開も強力なので結局フォックスの方が立ち回りは有利になるわけですが。

 

フォックス側の置き行動はその場空N振り向き状態上強引きSJ空後置きなどが有用な置き技です、特にその場空Nは火力展開含め非常に強い、発生もとても早いですし後隙も少ない。

なんならフォックス側も強力なステップが出来るし人間には少々厳しいですが完璧な精度と完璧なリターン面含めた判断が出来るダッシュ絶リフを扱えるプレイヤーが現れると色々問題ですね、そこまで人間に不可能な領域とは思えないですし。

 

今まで語ってきた点に真のフォックスの強みがあるんですよね。

フォックスの強さというのはここに詰まっている。

 

ちなみにこういった視点を得てから飛び道具という存在を見るとどんな性能であれ、存在するだけでそういった選択権の行使力をある程度ごまかせることが出来る有用なものだと分かりますね。

ある程度所かその存在だけで常に試合の主導権を握る事が出来るファルコのブラスターは本当にバグ、中学生が考えた「ぼくのさいきょうのとびどうぐ!」です。

そういった要素やファルコのコンボ火力の高さ等も含め現状多くのプレイヤーが唯一フォックスに有利を取る事が出来るのではないかと言われているのがファルコです。

人類には永久に答えが出せない永遠の5分とも言われています(多分)

 

DXのフォックス使いはみな口を揃えてこう言います。

「フォックス最強!フォックスは神」

「このキャラ楽しすぎるトレモしてるだけで3時間過ぎた」

フォックスを使い大会で負けた者達は口々にこう言います。

「フォックス、ごめんな。俺のせいで負けてしまった。お前は何も悪くないのに。もっと強くなってお前のキャラ性能に見合うプレイヤーに必ずなるからな」と・・・。

 

遥か昔から言われていました。

「このゲームはフォックスを使い全てを支配するかフォックス以外のキャラを使いフォックスを殺すか、それしかない」

 

僕はマルス使いです、フォックスもサブとして使いますがメインはマルスです。

フォックスに対してもマルスを使います。

つまり僕はフォックスを殺す側に回る事を選んだプレイヤーです。

 

ここまでフォックスの性能について語っていったのに何故フォックスを殺す側に回るのか。

それは対戦ゲームという物が「人間同士の戦い」だからです。

 

人間がプレイしている限り理論上の最強というのは意味が無いのです。

 

「プレイヤーが人間である限り、マルスはフォックスに勝つ事が出来る」

僕はずっと昔からそう信じています。

 

そんなスマブラDXをこれからも全力で愛していこうと思います。

こんな深夜テンションで書いた長文を読んでくださってありがとうございました!

殺す側の論理 (1972年)

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人間失格

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